裏切りのサーカス(2011年)

あらすじ

東西冷戦下のイギリス秘密情報部では、内部にいるソ連の二重スパイを探すのに苦労していた。そこで、諜報部をある事情で去っていたスマイリーに二重スパイを探し出す任務が下される。

スマイリーは内部組織の幹部となっているスパイを見つけ出すため、過去の記録を再考して容疑者を絞り込んでいく。

長きに渡りイギリスを裏切り続けた人物は誰なのか…

イギリス、フランス、ドイツ/128分

監督・出演者

【監督】
トーマス・アルフレッドソン

【出演者】
ゲイリー・オールドマン
コリン・ファレル
トム・ハーディ
マーク・ストロング
キアラン・ハインズ
ベネディクト・カンバーバッチ
デヴィッド・デンシック

感想

ジョン・ル・カレの1974年の小説が原案の映画。純粋なスパイ映画といった感じで登場人物も多く、腰を据えて観ていないと混乱しそうな内容。アクションはなく静かに物語が進んでいくので、派手なアクションスパイ映画を求める人には向かない。

人間関係が少し複雑だが、スパイを探すという点で個人的には程よい難解さだった。あと、冷戦時代の話なので、ある程度は時代背景を知っておいた方がより楽しめる。

スリリングな展開は多くないが、冷戦時代の重苦しい空気や伏線を断片的に入れてくるなど重厚なスパイ映画で面白かった。