Dr.パルナサスの鏡(2009年)

あらすじ

2007年、ロンドンに1000年生きたと豪語する座長パルナサス博士が現れる。パルナサスは娘ヴァレンティ―ナと団員2人の4人で、心の中を具現化する不思議な鏡を使って各地で興行をしていた。

ロンドンで興行を行った帰り道、橋に吊るされた若者トニーを助け出す。記憶喪失だと言うトニーは、仲間になり一座の興行を次々と成功させていく。ヴァレンティ―ナはそんなトニーに惹かれていった。

そんな中、パルナサスは長く生きる見返りに悪魔と取引をしたのを後悔していた。それは、娘を16歳になったら悪魔に差し出すというものだった。

しかし、娘が16歳になる3日前に悪魔が現れ、パルナサスに鏡を使った新たな取引を持ちかけてくる…

イギリス、カナダ/124分

監督・出演者

【監督】
テリー・ギリアム

【出演者】
ヒース・レジャー
ジョニー・デップ
ジュード・ロウ
コリン・ファレル
クリストファー・プラマー
トム・ウェイツ
リリー・コール
アンドリュー・ガーフィールド

感想

ヒース・レジャーの遺作となった映画。おとぎ話風のファンタジー作品だが、少し暗めで奇妙な世界と旅の一座の物語がバランスよく演出されている。

ヒース・レジャーが急死してしまったため、中盤から三人の俳優が交互に同じ役を演じているので混乱するかもしれないが、事情を前もって知っていれば問題なく見れる。

全体的にコミカルな演出が多く内容もよかったが、特別に盛り上がる場面も少なく内容も小難しいので好き嫌いはありそう。個人的には面白かった。

ファンタジー色の強い作品だが、荒唐無稽な設定で不思議な映画だった。独特な作品で知られるテリー・ギリアム監督の作品だなって感じ。