ギャング･オブ･アメリカ（2021年）

あらすじ

1981年のマイアミ｡作家のデヴィッドは､伝説のマフィアであるマイヤー･ランスキーの伝記を書くために､インタビューをする事に成功する｡作家としては落ち目になっていたデヴィッドは､これを契機に再び表舞台に立とうとしていた｡

しかし､数億ドルの隠し財産があると疑われていたランスキーは､FBIの監視対象になっていたため､デヴィッドにまでFBIは接触してきた｡インタビューの内容をFBIに教えろと言われたデヴィッドは､次第に窮地に追い込まれていく｡

そんな中､デヴィッドはランスキーの生涯を聞き始める…

アメリカ/120分

【監督】
エタン･ロッカウェイ

【出演者】
ハーヴェイ･カイテル､ジョン･マガロ､サム･ワーシントン､アナソフィア･ロブ､ジャッキー･クルス､デヴィッド･ケイド､デヴィッド･ジェームズ･エリオット

実在する伝説のマフィアであるマイヤー･ランスキーの生涯を題材にした映画｡単純にマフィアの伝記を書くために､主人公が話を聞くというだけではなく､現代の話と絡めてくる作りは面白かった｡

登場人物は多いが､説明が丁寧なので分かりやすく､無駄なシーンが少ないところもよかったが､ギャングの抗争などの描写は少ないので､その辺は期待しない方がいい｡さらに､実話ベースなので淡々と話が進み､盛り上がりも少ない｡

個人的には面白かったので､歴史的背景を知っていたらもっと楽しめたのかもと思った｡マフィアが作り上げた賭博ビジネスが､アメリカ経済に貢献しているという皮肉がよくわかる映画｡